指定暴力団山口組の分裂をめぐり、対立する神戸山口組系の組員らに集団暴行したとして、暴力行為等処罰法違反の罪に問われた山口組系組幹部の金伸一被告(56)に対し、東京地裁は19日、無罪(求刑懲役1年8カ月)を言い渡した。
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判決によると、東京・新宿の歌舞伎町の路上で、今年2月15日午後4時ごろ、金被告の配下の組員ら4人が神戸山口組組員ら2人を殴るなどした。
判決は、実際に暴行した組員ら4人を懲役1年2カ月~1年の有罪判決とする一方、暴行に加わらなかった金被告については「神戸山口組とのトラブルと認識していたかは疑問で、組員らと共謀が成立していたとは認められない」と結論づけた。(志村英司)