「過労死等防止対策推進シンポジウム」に登壇した高橋幸美さん=11月9日、東京都千代田区、西畑志朗撮影
高橋まつりさんの母、幸美さんが公表した手記(全文)は次の通り。
働く人全ての意識変えて 電通過労自殺、母が命日に手記
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まつりの命日を迎えました。
去年の12月25日クリスマス・イルミネーションできらきらしている東京の街を走って、警察署へ向かいました。噓(うそ)であってほしいと思いながら・・・。前日までは大好きな娘が暮らしている、大好きな東京でした。
あの日から私の時は止まり、未来も希望も失われてしまいました。息をするのも苦しい毎日でした。朝目覚めたら全て夢であってほしいと、いまも思い続けています。
まつりは、あの日どんなに辛(つら)かったか。人生の最後の数か月がどんなに苦しかったか。
まつりはずっと頑張ってきまし…