フィギュアスケートの全日本選手権で初優勝した宇野昌磨=24日、大阪府門真市、遠藤啓生撮影
フィギュアスケート男子の宇野昌磨(中京大)にとって、2016年は飛躍の1年になった。
フィギュア特集 Kiss and Cry
12月に仏マルセイユで行われたグランプリ(GP)ファイナルでは2年連続の銅メダルを獲得。GPシリーズ上位の6人が出場したなか、ショートプログラム(SP)では4位と出遅れながら、フリーでは4連覇した羽生結弦(ANA)の3位を上回る2位に入った。逆転での表彰台にも、帰国後は悔しさをにじませた。
「3位で終わって満足していない自分がいた。負けたくないんだな、と。僕はかなり負けず嫌いだから」
男子は今、「4回転競争」が過熱している。昨年は羽生が4回転ループ、宇野は4回転フリップをそれぞれ成功させた。今季シニアデビューしたネーサン・チェン(米)は4種類の4回転ジャンプを習得。初の世界選手権代表に選ばれた田中刑事(倉敷芸術科学大)も4回転サルコーに挑む。宇野は言う。「去年と違う。1年でこんなに変わるんだと思った。この中に自分が入れているのはうれしいし、突破できるように実力をつけたい」
宇野の4回転ジャンプはトール…