模造紙を使ってアイデアを出し合う参加者たち=14日午後4時20分、熊本県益城町、福岡亜純撮影
熊本地震から9カ月となる14日、被害が大きかった熊本県益城町で、15~30歳の若者が復興の具体的な取り組みを進める「未来トーーク プロジェクト会議」が発足した。復興過程をインターネットなどで発信する「益城チャンネル」の開設など五つの計画を決めた。行政や専門家らへの協力を求めながら実行を目指す。
町役場の若手職員の呼びかけで、町の高校生や大学生、町外から加わった社会人らで昨秋から議論を重ねてきた。この日は約30人が参加し、アイデアから実行に移すことを絞り、「会議」としてスタートした。
計画の一つは若者がデザインする街灯づくり。5800棟以上の住宅が全半壊した町は、倒壊した住宅や解体が終わった後の更地が増え、中心部は夜になると暗闇に包まれる。高校2年の永野心さん(17)は「明かりの下は人が集まる。町のみんなで、一緒に何かをつくっていこうという気持ちの象徴になると思う」。(平井良和)