東京都は、少子化対策として、不妊検査費の一部を助成する独自制度を2017年度から始める方針を固めた。早期の不妊治療を促す狙いで35歳未満の男女が対象。都によると、広島県や東京都品川区で先行例があるが都道府県では珍しく、17年度予算案に約2億円を計上する。
都によると、高額な費用が必要な体外受精などの不妊治療については、国と都で夫婦の治療1回あたり最大45万円を助成する制度がある。17年度は約1万2千組の夫婦の適用を見込み、約42億円を予算計上する。
都は今回、新たに治療の前段階にあたる検査費についても、初期段階の治療と合わせて、5万円を上限に助成する。費用を理由に検査を受けられない事例が多いと判断した。対象は約4千人を見込む。(伊藤あずさ)