保護者に付き添われ入試会場に向かう小学生=1日午前、東京都板橋区の芝浦工業大学中学、角野貴之撮影
首都圏の私立中学入試が1日、本格的に始まった。2020年度からの大学入試改革を見据え、思考力や表現力を重視した教育を進める学校の人気が高いという。
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学習塾「栄光ゼミナール」(東京都)によると、今年は1都3県の私立、国立、公立中高一貫校計約400校の入試(定員約4万4千人)に、ほぼ昨年並みの約6万1千人が挑戦する見込み。
4月に東京都江東区に移転する芝浦工業大学中学(東京都板橋区)には1日午前7時半ごろから、受験生が次々と集まってきた。同校では生徒が芝浦工大でロボット製作に取り組むなど、付属校の強みを生かした「中高大連携」教育が受験生や保護者に注目されているという。この日の入試志願者数は429人で、昨年の約1・3倍に伸びた。
息子を送ってきた杉並区の自営業の男性(49)は「工作好きの息子が楽しんで学べる学校だと思う。試験では力を出し切って欲しい」と語った。(前田育穂)