北朝鮮の故金正日(キムジョンイル)総書記の長男、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、実行犯グループが数カ月前から準備を進めていた疑いがあることがわかった。実行犯として逮捕された女2人は、いずれも同じ男に勧誘されていたという。地元の華字紙「中国報」(電子版)が17日に報じた。
特集:金正男氏殺害
中国報によると、ベトナム旅券を持つドアン・ティ・フォン容疑者(28)は警察の調べに対し、「男とは約3カ月前にマレーシアで知り合った」と供述。フォン容疑者のベトナムの故郷や韓国を一緒に旅行するなど親密な関係になったという。この男が北朝鮮の工作員だった疑いがある。
2人目に逮捕されたインドネシア人の女、シティ・アイシャ容疑者(25)も調べに対し、この男と約1カ月前に知り合ったとし、その後、犯行グループとされる男4人組を紹介された。逮捕された女2人が知り合ったのは事件当日の直前だったといい、監視カメラの映像から空港で予行演習をしていたとみている。
また、正男氏の顔にスプレーを…