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最高裁人事、崩れた「慣例」 その意味するところは

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-3-2 8:37:30  点击:  切换到繁體中文

 

写真・図版


最高裁裁判官15人の構成


■平成の楼閣


安倍首相、1強の余裕 支える菅氏、霞が関の人事掌握


「権威しかない最高裁、踏ん張れるか」市川・立命大法科大学院教授


第2次安倍政権発足後、しばらくした頃。首相官邸で、杉田和博・内閣官房副長官が、最高裁の人事担当者に向き合って言った。


「1枚ではなくて、2枚持ってきてほしい」


退官する最高裁裁判官の後任人事案。最高裁担当者が示したのが候補者1人だけだったことについて、杉田氏がその示し方に注文を付けた。杉田氏は事務の副長官で、こうした調整を行う官僚のトップだ。


このとき、退官が決まっていたのは、地裁や高裁の裁判官を務めた職業裁判官。最高裁は出身別に枠があり、「職業裁判官枠」の判事の後任は、最高裁が推薦した1人を内閣がそのまま認めることがそれまでの「慣例」だった。これを覆す杉田氏の判断について、官邸幹部は「1人だけ出してきたものを内閣の決定として『ハイ』と認める従来がおかしかった。内閣が決める制度になっているんだから」と解説する。


憲法79条は、最高裁判事について、「内閣でこれを任命する」と定める。裁判所法で定めた任命資格をクリアしている候補であれば、憲法上、内閣は誰でも選ぶことができるが、2002年に公表した「最高裁裁判官の任命について」というペーパーでは、最高裁に最適任候補の意見を聞くことを慣例としていた。


このような最高裁判事をめぐる…




 

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