サクラの植樹式典で風船を飛ばす地元の園児たち=10日午前10時31分、福島県相馬市、杉本康弘撮影
東日本大震災の津波の記憶を伝えようと、福島県相馬市で10日、地元の園児たちを招いてサクラの植樹祭が行われた。
特集:3.11 震災・復興
「桜3・11プロジェクト実行委員会」が2012年から始めた企画。青森から福島までの東北太平洋沿岸に押し寄せた津波の到達点付近にサクラを植樹、今回で14本目。植樹した地点を線でつなげば、後世に津波到達の目安を伝えることができるという。
原釜幼稚園の園児約70人が、植樹された約10メートルのオオシマザクラの根元に、代わる代わる土を盛っていった。その後、願い事や絵を書いた風船を空に放ち、植樹祭を盛り上げた。(杉本康弘)