大阪桐蔭―静岡 八回表大阪桐蔭1死三塁、代打西島は勝ち越しの右越え三塁打を放ち、塁上でガッツポーズ=加藤諒撮影
(27日、選抜高校野球 大阪桐蔭11―8静岡)
■大阪桐蔭・西島一波(いっぺい)選手
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定位置は「ブルペン捕手」。代打に呼ばれた八回もブルペンにいた。防具を脱ぎ捨て、バットを1度振っただけでベンチを飛びだした。
西谷監督は「ここ一番の代打として期待しているけど、素振りができていないのが心配だった」。その心中をよそに、本人は「突然の代打には慣れている」。同点の1死三塁、追い込まれてから、待っていた直球を振り抜いた。試合を決める右越え三塁打になった。
元気の良さと声の大きさが売りの「ムードメーカー」(西谷監督)。勝ち越し打の時はもちろん、自分の打席で坂之下が捕逸で三進した時も、勝利の瞬間も、誰よりも派手なガッツポーズで喜びを体現した。
小学3年までやっていたサーフィンで鍛えたバランス感覚と体幹には自信がある。名前はサーファーだった両親がつけてくれた。6点差を逆転された試合をものにし、「ここから波に乗っていけると思います」。(金島淑華)