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佐藤天彦(あまひこ)名人(29)に稲葉陽(あきら)八段(28)が挑戦する第75期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第1局が7日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で再開し、2日目に入った。中盤戦を迎え、挑戦者がリードを奪ったとみられている。
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佐藤名人が6日に封じた41手目は、攻撃開始を告げる▲2五歩。午前9時、立会人の塚田泰明九段が定刻を告げ、対局が再開した。
後手のと金作りを受けた▲2五飛に対し、控室の棋士たちが首をかしげた。△8五桂を見た佐藤名人が再び考え込んでいる。解説を務める副立会人の鈴木大介九段は「佐藤名人が困っているようです。どう粘るかを考えているのでしょう」と話した。(村瀬信也)
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〈2日目の指し手〉先手・佐藤名人 ▲2五歩(封じ手=41手目)△同歩▲3六飛△3五歩▲同飛△2六歩▲2五飛△8五桂