7日、米軍にミサイル攻撃されたシリア中部ホムス近郊のシュアイラート空軍基地を視察するシリア軍幹部(国営シリア・アラブ通信提供)=AFP時事
アサド政権軍の空軍基地への米軍のミサイル攻撃を受けて、政権側は米政府への非難を強めている。今回の攻撃前まで、トランプ米政権の高官からはアサド政権の存続を容認するような発言が相次いでいた。政権側には米国との関係修復への期待が膨らんでいただけに、失望と反発も大きい。
トランプ氏「私に責任」 シリア攻撃までの3日間を追う
死者・着弾数…食い違うミサイル被害 米国とアサド政権
シリア大統領府のブサイナ・シャーバーン政治顧問は7日、国営テレビで今回のミサイル攻撃を「テロ組織を利するものに他ならない」と批判した。過激派組織「イスラム国」(IS)や、「シャーム解放委員会」(旧ヌスラ戦線)などの反体制派武装組織に対する掃討作戦で、アサド政権軍が戦闘を優位に進めているとしたうえで、「攻撃の理由はシリア軍の勝利にある」と指摘。米国はアサド政権の勝利を望んでいないとの見方を示した。
さらに、政権側への攻撃を支持することは、欧米などが進める「テロとの戦い」と矛盾することになると指摘し、米軍の攻撃を支持する各国を非難した。
また、今回のミサイル攻撃を最…