サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会アジア最終予選で、日本代表のストライカーとして台頭するのが、ＦＷ久保裕也だ。３月２３日のアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）戦で、代表初ゴールが決勝点に。同２８日のタイ戦で１得点。次戦の６月１３日のイラク戦を含め、予選残り３試合で、２３歳にかかる期待は大きい。

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シュート時に考えることは？ 久保裕也への１０の質問

■京都、スイス、ベルギー、そして

鮮やかな一撃が、ベルギーのファンの心をつかんだ。

１月２９日、ヘントでのデビュー戦だ。０―０の後半、ゴールから約２５メートルのＦＫ。久保裕也が右足で蹴ったボールは美しいカーブを描き、３枚の壁を巻いてゴール左へ。スイス１部ヤングボーイズから移籍して、わずか４日後の決勝点。満員の約２万人の本拠のファンを総立ちにさせた。

レギュラーシーズン終盤７試合で５得点。狭いコースを打ち抜く決定力、ときにドリブルで４人をかわし、ゴールネットを揺らす華麗な突破力。日本のメッシ――。そうたたえる声もある。

特に目の肥えた欧州の人びとをうならせるのが、シュートの精度だ。本人も言い切る。「打つ前に、１度ゴールとＧＫを確認して、あとは感覚で枠を意識する。きちんと球をミートさえできれば、枠には飛ぶ」

その源流は、１０代半ばの頃にある。

京都ユースに所属した高校時代…