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福岡市中央区の駐車場で20日に起きた3億8400万円強奪事件で、現場で目撃された白いワゴン車が、事件発生の約2時間前に約3キロ南東の福岡市博多区内の防犯カメラに映っていたことが捜査関係者への取材でわかった。福岡県警は強奪前の足取りを示す重要な手がかりとみている。
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捜査関係者によると、ワゴン車が確認されたのは、JR博多駅の1キロほど南東にある、博多区比恵(ひえ)町のコンビニエンスストアの防犯カメラ。午前10時20分ごろ、店の前にある県道(通称・百年橋通り)を、福岡空港方面から現場のある西へ向かったという。
約2時間後の午後0時25分ごろ、中央区天神1丁目の駐車場で、銀行で下ろしたばかりの現金3億8400万円が奪われた。襲った男らが乗り込んだ白いワゴン車は同じ駐車場内に止まっていたといい、待ち伏せをしていた可能性が高い。
発生から約15分後の午後0時40分すぎには、同じ防犯カメラに、今度は逆に空港方面へ走る様子が映っていた。道の先は空港のほか、福岡県南方向へ抜ける道路にもつながっており、県警は逃走経路の解明を急いでいる。
一方、強奪被害に遭った貴金属関連会社の男性は、金塊の買い付けのために事件前日もほぼ同額を引き出し、その際は2人だったことも判明。翌日は男性1人で、襲ったグループが取引日や現金の引き出し場所を事前に把握し、1人でいるところを狙った可能性もあると県警はみている。