東京の都立高校が一部の生徒から入学時に提出させている「地毛証明書」について、東京都教育委員会は、生まれつきの髪かどうかを確かめるために一律に写真を出させている対応をやめる。プライバシーの侵害との批判があることなどを考慮したもので、都教委が近く各校長に伝える。
地毛証明書「各校で判断」 文科相、指導はしない考え
地毛証明書「生徒の外見で評判が…」 都立は私立を意識
「地毛証明書」、都立高の6割で 幼児期の写真を要求も
「地毛証明書」は生徒が髪の毛を染めたりパーマをかけたりしていないかどうかを見分けるため、入学時に一部の生徒に提出を求める書類。名称や書式は各校で違うが、多くは保護者が「髪の色が栗毛色」などと記入し、押印する形。朝日新聞の取材では、都立高校(全日制)の約6割の98校が導入し、少なくとも19校が幼児や中学生の頃の髪がわかる写真を求めている。
写真の提出について、都教委は朝日新聞の取材に「生徒と保護者の信頼関係の確保などの観点から、一律、画一的に実施することは避ける」とし、今後は保護者が生徒指導を強く求め、写真の提出にも同意するなど「真に必要な場合」に限って認めるという。
証明書の提出自体は、「(生徒…