日本大学東北高校(福島県郡山市)相撲部の顧問らが部員をたたくなどの暴力行為を繰り返していた問題で、福島県警が顧問だった20代の元男性教諭を傷害容疑で書類送検したことが捜査関係者への取材でわかった。元教諭は任意の事情聴取に対し、容疑を認めているという。
相撲部顧問、ゴム製ハンマーで部員を殴る 日大東北高
捜査関係者によると、元教諭は2016年5月25日、当時部員だった1年の男子生徒が稽古後に入浴中、尻をデッキブラシで突き、直腸粘膜を傷つける全治1週間のけがをさせた疑いがある。
同校によると、相撲部では昨年4月以降、指導者によるこの生徒への暴力行為が頻発。元教諭が生徒の頭をゴム製のハンマーでたたいたり、50代男性非正規職員の元コーチが腕立て伏せをしている生徒の体の下に刃を上に向けた状態のノコギリを置いたりしていた。生徒は昨年7月、県外の高校に転校した。今年3月、生徒と両親が被害届を県警に提出。県警は今月12日、元教諭を書類送検した。
同校相撲部は全国高校総体や国体に出場するなどの実績がある。同校は昨年12月、暴力行為の発覚を受けて相撲部を無期限の休部にしたが、現在は活動を再開し、今月の県大会にも出場する。