米軍基地が集中しているのは沖縄への差別という意見は…
沖縄の日本復帰から15日で45年となるのを前に、朝日新聞社は沖縄タイムス社、琉球朝日放送と合同で電話による沖縄県民世論調査をした。米軍基地が集中していることは「本土による沖縄への差別だ」という意見について、54%が「その通りだ」と答え、「そうは思わない」の38%を上回った。
「本土と格差」81% 世代間で違いも 沖縄県民調査
沖縄県民世論調査―質問と回答〈4月22、23日実施〉
特集:沖縄はいま
「その通りだ」は年齢が上がるにつれて増える傾向にあり、60代以上では7割を超えたが、18~29歳では「そうは思わない」が大きく上回った。自民支持層では「その通りだ」39%に対し、「そうは思わない」が49%だった。
今回、調査対象を18歳以上に広げたため単純比較はできないが、2013年12月の調査の同趣旨の質問では「その通りだ」は49%、12年4月調査では50%だった。
県内で最も重要だと思う課題については、「基地問題」を選んだ人が33%で最も多く、「教育・福祉などの充実」(28%)、「経済振興」(19%)を上回った。
沖縄が日本に復帰してよかったと思うかとの問いには、82%が「よかった」と答え、「よくなかった」は5%にとどまった。
調査は4月22~23日に実施。沖縄県内の有権者が対象で、896人から有効回答を得た。回答の一部は4月25日付朝刊に掲載した。(小山謙太郎)