福岡・天神で3億8400万円が奪われた強盗致傷事件で、福岡県警が押収した逃走車両とみられるワゴン車は、指紋を拭き取ったり、車台番号を見えなくしたりした痕跡があることが20日、捜査関係者への取材でわかった。事件に関与した人物らが証拠隠滅を図ったと県警はみている。
県警は聞き込みや防犯カメラの映像をもとに、逃走した車両を追跡。ゴールデンウィーク前後に、特徴の一致した白いワゴン車(ホンダ・ステップワゴン)を福岡市内で発見した。
捜査関係者によると、この車を調べた結果、車内外の指紋を拭き取ったような跡があった。また、一台ごとの個体識別のため車両に刻まれている「車台番号」も削るなどして見えないようにし、ナンバープレートも外されていた。
一方、「Nシステム」(ナンバー自動読み取り装置)などの分析から、車は事件前、関東方面から九州に入ったとみられることも判明。高速道路で愛知や大阪、広島などの各府県を経た形跡があったという。
被害にあった男性会社員(29…