6億円相当の金塊が盗まれた現場。被害者は、このビル内の貴金属店で金塊を換金する予定だった=福岡市博多区博多駅東1丁目、張守男撮影
福岡市博多区で昨年7月、6億円相当の金塊(約160キロ)が盗まれた事件に関与した疑いが強まったとして、福岡、愛知両県警は、愛知県内に住む20~40代の自営業の男6人について、窃盗容疑で逮捕状を取った。捜査関係者への取材でわかった。22日にも逮捕し、巨額の金塊窃盗事件の全容解明を進める。
盗まれた金塊は事件から1週間のうちに、半分強の計約4億円分が複数回にわたり貴金属店で換金されたことが確認されている。
福岡県警捜査3課は今年3月、盗品と知りながら換金に関わった疑いがあるとして、東京都内の貴金属店などを盗品等処分あっせん容疑で家宅捜索。これら換金に関わった都内と千葉県内の男ら3人についても22日にも同容疑で逮捕する。
事件は、JR博多駅の筑紫口近くにある、貴金属店が入るビルの入り口付近で起きた。
昨年7月上旬の午前中、金塊を売るため店に持ち込もうとしていた被害男性らの前に警察官の服装をした数人の男が現れ、「密輸品なのはわかっているぞ」などと迫った。金塊の入ったケース5個を調べ、男性らが目を離したすきに、車に積んで逃げたとされる。
被害者の目撃証言や付近の防犯…