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加計文書、職員の報告放置 初回調査後「省内に保管」

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「獣医学部新設に係る内閣府からの伝達事項」と題された文書。「官邸の最高レベルが言っていること」との文言がある


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安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設をめぐり、文部科学省が内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」などと言われたと記録された文書について、文書は確認できなかったとした同省の当初の調査の後、複数の同省職員が「文書は省内に保管されている」と幹部に報告していたことがわかった。一方、松野博一文科相は9日、調査のやり直しを明らかにした。


「総理のご意向」文書、文科省調査やり直し 加計問題


特集:加計学園問題


文科省幹部によると、調査結果が発表された後、複数の現役職員から同省幹部数人に対し、文書は省内のパソコンにある、といった報告があったという。だが、こうした証言は公表されず、事実上、放置されていた。松野氏は国会などで「文書の存在は確認できなかった」と繰り返していた。


松野氏は、朝日新聞が5月17日に一連の文書について報じ、その後、国会でも取り上げられたのを受けて調査を開始。同19日に「該当する文書の存在は確認できなかった」との調査結果を発表した。だが、担当の専門教育課長ら7人への聞き取りや同課の共有フォルダーの確認にとどまり、共有フォルダーの削除履歴や個人が省内で使うパソコンなどは調べていなかった。


松野氏は9日の記者会見で、再…



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