名古屋市の河村たかし市長は12日の記者会見で、10日に前編が放送されたNHK番組「ブラタモリ」名古屋編について「(タモリさんは)一般的に言うと宿敵のイメージがあった。名古屋の伝統的な文化を崩壊させるようなイメージをつくられた方が、和解にお見えになった」と歓迎した。
ブラタモリが来る、ざわつく名古屋 「宿敵」に期待も?
タモリさんの名古屋来訪については「そらええことだで。来ていただいて。本当はわしも呼んでもらいたかった」。ただ、放送は「見れなんだ」という。
タモリさんは「エビフリャー」(エビフライ)のギャグなど、名古屋の言葉や気質を扱った「名古屋いじり」の芸風で知られる。河村氏はこの日の会見で、「エビフリャーはエビフリャーでええでないですか、うみゃあで。名古屋の言葉をだいたい卑下するのはいかんですよ。本っ当に怒っとるけど。言葉は先祖が長年培ってきた人生の縮図そのものなんですわ」と反発を示した。ただ、市の昨年の調査では名古屋は国内主要8都市で「行きたくない街ナンバーワン」。市民の多くが「仕方がない」と受け止めていた。河村氏は「(そうした気質を)上手にキャッチしたのでは」と分析した。
名古屋編の後編は17日午後7時半から放送される。(関謙次)