安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設をめぐり、文部科学省が内閣府から「総理のご意向」などと言われたとする文書について、松野博一文科相は13日、担当の専門教育課だけでなく、関係する三つの部署の共有フォルダーなども再調査することを明らかにした。
特集:加計学園問題
新たに調べるのは、内閣府の窓口となる行政改革推進室、大学の設置認可に関わる大学設置室、私学行政課。民進党が示した、文書が添付されたメールの送信先にもなっていることから、3部署の職員約20人に聞き取り調査も行う。
また、菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、「資料の存在をまず確認する。必要な対応があれば検討する」と述べ、文科省の再調査で文書の存在が確認された場合には、内閣府側の調査をする考えを示唆した。内閣府を担当する山本幸三・地方創生相は、すでに内閣府職員への聞き取り調査を実施したとして、本格的な調査には慎重な姿勢を示している。