核兵器禁止条約交渉会議で演説する長崎の被爆者で、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)事務局次長の和田征子さん(中央)=19日、ニューヨークの国連本部、松尾一郎撮影
米ニューヨークの国連本部で開催中の核兵器禁止条約の交渉会議で19日、日本から参加した被爆者らが発言し、各国の代表らに条約の早期成立を直接訴えた。
特集:核といのちを考える
長崎で被爆した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)事務局次長の和田征子(まさこ)さん(73)=横浜市=は「被爆者の激しい苦痛は続く。条約案に書かれているように、これはたった一発の核兵器がもたらした非人道的影響だ。核兵器を禁止し、廃絶しよう」と各国代表に呼びかけた。
同じく長崎の被爆者の朝長万左男(ともながまさお)さん(74)=長崎市=は、長崎市の田上富久(たうえとみひさ)市長の代理で出席した。医師として、原爆の後遺症に苦しむ被爆者を長年診てきた。「長崎と広島は条約が会期中に多くの国々の賛成で採択されることを期待している。(賛成)投票をためらっている国々は、被爆者の体験をいま一度、思い起こして」と演説した。
NPO法人「ピースデポ」(横…