学校法人「加計(かけ)学園」の問題に関連して、菅義偉官房長官は21日の記者会見で、「各府省の文書管理規則の必要に応じた見直しも含めて検討を進める」と述べた。職員が個人的に作成したメモと行政文書の線引きを明確にする考えを示したもので、「個人メモ」が行政文書ではないと位置づけられ、情報公開の対象外となる可能性がある。
公文書管理法は行政文書について、「行政機関の職員が職務上作成、取得した文書で、当該行政機関が組織的に用いるものとして、保有しているもの」と規定。各府省庁は管理規則を設けており、情報公開法で開示対象となっている。
加計学園の獣医学部新設をめぐり、文部科学省の調査で見つかった文書について、菅氏は会見で「個人メモ」との認識を示す一方、行政文書に当たるかどうかは明言していない。