衆院選 愛知7区の開票結果
衆院愛知7区の選挙結果について、愛知県選挙管理委員会に「不正があった」などという抗議電話が相次いだ。県選管は「根拠を示した抗議はない」といい、ネット上の書き込みに触発されたとみられる。だが、そんなに簡単に信じるのだろうか――。
特集:2017衆院選
愛知7区では、無所属前職の山尾志桜里氏(43)が、自民前職の鈴木淳司氏(59)にわずか834票差で競り勝った。一方で、白票などの無効票は愛知県内で最多の1万1291票(4・23%)に上った。県選管は23日午前1時半、こうした結果を公表した。
すると同日早朝から、県選管に「無効票が多すぎる」「開票作業中に投票用紙の候補者名を消す不正があったに違いない」などの電話がひっきりなしにかかってきた。全部は数えていないが、少なくとも24日午前11時~午後4時には35件、25日も午前中だけで約10件あった。一時は電話回線がふさがるなど、業務に支障が出るほどだったといい、県選管は愛知県警とも情報交換している。
電話で不正の根拠を示した指摘はなく、多くは匿名。「在日コリアンが関与している」など、差別をあおる内容の電話もあった。県選管の担当者は「『ツイッターで見た』と電話で罵倒する人もおり、ネットの書き込みをうのみにしたのではないか」と話す。実際、「無効票多すぎ」「選管とか開票してる人間怪しいぞ」などの書き込みがあり、山尾氏が日本国籍を取得した人に命令したとの内容もあった。
無効票が県内最多だったことに…