衆院選の結果を受けて記者会見する日本維新の会の松井一郎代表=22日、大阪市北区
衆院選で議席を減らした日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)の進退をめぐり、党内で意見が飛び交っている。ツイッターでは、代表選の実施を求めた衆院議員に対し、前代表の橋下徹氏が猛反発する「場外戦」にも発展している。
22日の衆院選で、維新は公示前の14議席から11議席に減少。地盤の大阪でも候補者を立てた15選挙区のうち三つしか勝てなかった。24日の維新大阪府議団の会合では、落選した元府議が「(松井知事は)日本維新の代表は退くべきだ」と声を上げ、府政改革に集中するよう求めた。
維新の党規約では、国政選挙から45日以内に臨時党大会を開き、代表選を実施するかを決めることになっている。ただ、橋下氏と松井氏以外の候補者が出たことはなく、これまで選挙になったことがない。
大阪19区で当選した丸山穂高衆院議員(33)は24日、ツイッターに「松井代表が再び再選してもしなくても、堺(市長選)・衆院選総括と代表選なしに前に進めない」と投稿し、代表選を行うよう求めた。
これに反発したのが橋下氏だ。25日のツイッターで「お前が勝てたのは松井さんが知事をやっているからだ。ボケ! 代表選を求めるにも言い方があるやろ。ボケ!」とこき下ろし、「弱小野党の国政政党日本維新の会で松井さんが降りたら日本維新の会は終わり」と突き放した。
維新幹部は「代表は松井氏しかいない。代表選はやるつもりはない」と語る。松井氏は25日、記者団に代表選について問われ、所属議員らから立候補があれば「大歓迎だ」と述べた。