運動部の顧問の教員が抱える悩み
公立中学の運動部活動の顧問教員で、学校の業務と部活の両立に限界を感じている人は5割近い――。そんな状況が17日、スポーツ庁の実態調査でわかった。自らの指導力不足や心身の疲労を訴える教員も5割前後いた。一方、「部活の時間・日数が長い」と答えた運動部の生徒と保護者は1~2割にとどまり、教員との意識の差が浮かび上がった。
調査は今年7月、全国から抽出した公私立の中学と高校800校余の教員や生徒、保護者らに実施。この結果の速報値が17日、同庁の有識者会議に示された。運動部の顧問を担当している教員は公立の中学と高校で7割前後にのぼった。
部活の悩みについて教員に複数回答で尋ねると、公立中学は「校務との両立に限界を感じる」が47・9%、「自身の指導力の不足」が45・1%だった。「校務が忙しくて思うように指導できない」と「心身の疲労・休息不足」はいずれも5割を超えた。平日1日あたりの指導時間は「2~3時間程度」が39・6%と最多だった。
これに対して、「部活動の時間…