日本維新の会の足立康史衆院議員が11月15日の衆院文部科学委員会で自民党、立憲民主党、希望の党の議員3人を「犯罪者」と述べた問題で、足立氏は1日、委員会の理事会で陳謝した。冨岡勉委員長(自民)が明らかにした。与野党は議事録から該当部分を削除することで一致しており、協議を続ける。
冨岡氏によると、足立氏は「私の発言中、議員の名誉を傷つけるような不適切な部分があったことはきわめて遺憾であり、深くおわび申し上げる。深く反省し、二度とこのようなことがないよう十分注意する」と陳謝したという。立憲が衆院に出していた懲罰動議は、同日の議院運営委員会理事会の協議で懲罰が科されない見通しになった。
足立氏は加計学園の獣医学部新設をめぐる審議で、一連の問題を追及してきた立憲の福山哲郎幹事長、希望の玉木雄一郎代表が獣医師会から献金を受けていると指摘。国家戦略特区で獣医学部新設を認める条件を閣議決定した当時の地方創生担当相だった自民党の石破茂氏も「何らかの権限がある」として、3人を「犯罪者だと思っている」と述べた。(笹川翔平)