平尾龍磨容疑者が潜伏した向島(上)と本州の間の海=2018年4月30日午後、広島県尾道市、朝日新聞社ヘリから、水野義則撮影
平尾龍磨容疑者が潜伏していたとみられ大規模な捜索が続いていた尾道市の向島では、安堵(あんど)の声が広がった。
「似た男いる」通報13分後に逮捕 塀登った平尾容疑者
「海を泳いで渡った」刑務所から逃走の平尾容疑者
尾道側へ渡るフェリー乗り場近くでパン店を営む住田初志さん(50)は「この3週間、お客さんとは『どこに潜んでいるのか』という話ばかりだった」という。窃盗被害が相次いだ島北東部で宿を営む40代の男性は「ちょっとした物音にも敏感になった。身柄確保と聞いてほっとした」と話した。
島東部にある干汐(ひしお)海水浴場では潮干狩りが楽しめるが、客足は4月28日が例年の半数以下、29、30日も7割ほどまで落ち込んだという。広島県三原市から娘と訪れた30代の女性は「逮捕をニュースで知り、きょう来ました。本来はもう少し早く来たかった」。
県警尾道署幹部は「島の住民に…