スイス戦でフル出場した吉田=関田航撮影
ワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本が1次リーグH組で戦うコロンビア(日本時間19日午後9時)、セネガル(25日午前0時)、ポーランド(28日午後11時)は世界で名の知れた点取り屋がいる。各国のエースをどう封じるか。守備陣のリーダー、DF吉田麻也(29=サウサンプトン)がその戦略を語った。
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W杯では3失点したら、勝てない。それには、相手のエースを止めることが大事になる。
特別な必殺技なんてない。相手の嫌がることを90分間やり続けるのが、サッカーの一番難しいところ。それを、チームでどこまでできるのか。自分に求められる役割は4年前と変わってきている。日本代表を引っ張っていきたい。
コロンビアは3月の豪州との親善試合をスタンドで観戦した。ロドリゲスは王様のように自由に動く。前にスペースを与えてはいけない。マンツーマンでは付いていけないから、マークを90分間しっかりと受け渡さないといけない。ファルカオにも注目が集まっているけど、他にもいい選手がいっぱいいる。
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セネガルのマネはサウサンプトンにいたので、元チームメート。よくジムで一緒にトレーニングをしていた。体が飛ぶように軽くて、ヨーイドンで競走したら負ける。1対1になったら、本当に恐ろしい。常に数的優位を作って、前後で挟んでボールを奪えるようにしたい。
ポーランドのレバンドフスキはペナルティーエリア内で勝負する。ドリブルで10人を抜いて、点をとるわけではない。レバンドフスキに出てくるパスを抑える。ポーランドはパスよりもフィジカルが強いチーム。前線からプレスをかけるのも一手かもしれない。
頭で考えて100%準備しても、それがピッチで起こるとは限らない。最初の10分、15分で臨機応変に対応することも求められる。
4年前のW杯では、エースが試合の流れを引き寄せると実感した。初戦のコートジボワールのFWドログバのカリスマ性はピカイチだった。後半途中から出てくると、会場は有名選手にワーッと盛り上がった。日本寄りだったスタジアムの雰囲気は一変した。僕らも腰が引けてしまったことで、逆転負けした。
不完全燃焼の思いは二度としたくない。だからこそ、各国のエースが集うイングランドで戦ってきた。今度こそ、自分の持っているものを100%出す。もう相手のエースには動じない。(構成・吉田純哉)
■ロドリゲス(コロンビア、…