京都大野球部コーチ 近田怜王さん(28)
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関西学生野球リーグでこの春3勝を挙げ、存在感を示した京大野球部。「歴史を塗り替えたい」と躍進を目指す選手を本気で支えようと思う。
2008年夏の甲子園では、エースとして8強入りに貢献。プロ野球を経て、社会人時代にアマチュア指導者の資格を取得した。現在働くJR西日本の上司の勧めで、17年から京大コーチに。「野球エリート」だった自身が経験してきた環境とは全く違うが、向上心を持って打ち込む選手たちを見て再び野球への情熱に火が付いた。
京大の選手は、指導者の助言に対して、「はい」で終わらない。納得できる説明ができているかが試され、「逆に勉強になっている」。勝負どころでの指示が的確だと評判だ。
技術指導だけでなく、精神面のサポートや、時には就職の相談にも乗るチームの兄貴分的存在。表情が曇りがちの選手には、「野球、楽しいか」と歩み寄り、悩みを打ち明ける選手には、じっくり時間をかけて話をする。
休日のほとんどを野球部に捧げる生活。いま、社会人や高校の監督になる夢を持つようになった。「自分の経験を生かして選手を育てることが、野球に育ててもらった僕の恩返しだと思うんです」(高岡佐也子)
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京大コーチ。兵庫・報徳学園高では1年秋からエースの左腕。ソフトバンクにドラフト3位指名で入団後、JR西日本へ。現在はJR三ノ宮駅勤務。