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投手交代も自分たちで 考えるチーム、後輩に託した夢

(7日、高校野球兵庫大会 豊岡8-0西宮南)


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西宮南は豊岡に七回コールドで敗れ、初戦突破はかなわなかった。だが、選手たちは最後の攻撃終了まで、ベンチから「いけー、いけー」と盛んに声を上げ、闘志を絶やさなかった。


新チームになって以降、練習メニューから試合の采配まで「部員たちが自ら考え、行動する」という方針を掲げてきた。当初は部員同士で意見の食い違いもあったが、主将の水谷圭冴(けいご)(3年)を中心に何度も話し合いを重ねた。


冬は自分たちで決めた体力トレーニングに必死に取り組み、試合ではチームを盛り上げるために初回から全員で声を出しあうと決めた。粘り強く戦えるチームへと成長し、春は地区大会を勝ち抜いて、県大会出場も果たした。


この日の試合でも、失点した際の投手の交代のタイミングなどを、水谷ら選手たちが考えて決断。「最後まであきらめない」を合言葉に、チーム一丸となって戦い抜いた。


ベンチで見守った森裕貴監督(29)は試合後、「選手たちは逃げずに果敢に勝負した。自分たちの決断を誇りに思ってほしい。この経験は人生の宝になる」。水谷は「自分たちで考えて行動するという点では、他のチームに負けない。後輩たちはこの経験を生かし、来年こそは勝ち上がってほしい」と夢を託した。(吉田博行、松永和彦)


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