31日の東京株式市場は、日経平均株価が2営業日ぶりに上昇した。日経平均の終値は前日より8円88銭(0・04%)高い2万2553円72銭。一方で、東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は14・86ポイント(0・84%)低い1753・29。出来高は19億7千万株。
日銀、一定の長期金利上昇を容認 大規模緩和を修正
日本銀行はこの日の金融政策決定会合で、上場投資信託(ETF)の買い入れ配分について、TOPIX連動型を増やし、日経平均連動型を減らす方針を決めた。午後に決定内容が伝わると、こうした修正を見越して日経平均先物を売っていた投資家が買い戻し、日経平均は一時130円超値上がりした。その後は前日の終値を下回るなど、荒い値動きとなった。
SMBC日興証券の太田千尋氏は「日経平均の買い戻しに加え、円安が値上がり要因となった。ETF買い入れの修正による市場への影響は長期的には中立的だ」との見方を示した。