2日の東京株式市場は、米中貿易摩擦への懸念が再燃し、日経平均株価は3営業日ぶりに値下がりした。終値は前日より234円17銭(1・03%)安い2万2512円53銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は17・67ポイント(1・00%)低い1752・09。出来高は16億4千万株。
米トランプ政権が中国への追加関税の税率を引き上げると発表したことで、貿易摩擦への警戒感が再燃し、前日の米国株式市場が下落。この流れを受け、日経平均も値下がりした。中国・上海市場でも下落し、午後からは下げ幅が広がった。
大和総研の近藤智也氏は「数日前に和らいだかに見えた貿易摩擦への懸念が再び広がり、米中だけでなく日本市場にも影響が出た。妥協点を探るための米国側の交渉術の一環という見方もあるが、当面は注意が必要だ」と話した。(大和田武士)