中国・南京で開催中のバドミントン世界選手権で、男子シングルスの桃田賢斗(23)=NTT東日本=が男子選手では史上初めて世界一の座にたどりついた。違法賭博問題による出場停止から復帰して1年。「バドミントン界の歴史を変える」と言われた逸材は自らの過ちと向き合い、快挙を成し遂げた。
桃田賢斗、男子シングルス優勝 世界バド、日本男子初
桃田「今の自分、昔より強い」 世界バド、日本男子初V
バド桃田、過ちの重さと向きあった2年 五輪を口にせず
「支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを持って、プレーできた」
桃田は優勝後の記者会見で繰り返した。バドミントンができることの喜びをかみしめていた。
昨年7月。桃田は母校の福島・ふたば未来高校の体育館にいた。全国高校総体を控える後輩たちの練習に約1週間参加。高校卒業後、海外遠征が多かった桃田が来るのは珍しかった。
練習が終わり、東京に帰った桃…