(7日、高校野球 近江7―3智弁和歌山)
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今春の選抜大会準優勝の智弁和歌山が近江(滋賀)に敗れ、1回戦で姿を消した。夏の18年ぶりの優勝を目指し、選抜決勝で負けた大阪桐蔭(北大阪)への雪辱を期した大会だった。
強打が持ち味だが、相手の継投策で打線がつながらなかった。春にも活躍した6番黒川史陽(ふみや)君(2年)はこの日は1安打。「先輩が打てない時に力になれなかった」。1学年10人程度の少数精鋭主義。補い合う力が強みのはずだった。
投手陣をリードした捕手の東妻純平君(2年)は二回に先制適時打を放ち、「勢いに乗れると思った」。だが、3本塁打を浴び、突き放された。「3年生と野球ができるのが最後と思うと悔しくて悔しくて。(投手に)厳しいコースの球ばかり求めて結果的に打たれた。力不足です」と涙があふれた。エースの平田龍輝君(3年)は「純平は今日も良いリードだった。この悔しさを来年晴らしてほしい」と後輩を気遣った。
甲子園通算68勝の高嶋仁監督(72)は試合後、「100回大会に出られて僕も持ってるかなって思うけど、(大阪桐蔭と戦えず)それが一番心残り。このままでは終われないかな」と続投を示唆した。高嶋監督のもと、春夏3度の甲子園を経験した林晃汰君(3年)は「甲子園はすごい歓声や応援で、持っている以上の力を出させてくれた。後輩は来年も出られるように頑張って」とエールを送った。