(9日、高校野球 横浜7―0愛産大三河)
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20年前は春夏連覇で10年前も4強。「記念大会に強い」と自負する横浜が初戦を力強く突破した。左腕の板川が8回無失点の快投で流れに乗せた。「余力はあった」。でも、「これから(2番手の)及川も必要になる。投げられてよかった」。冷静に振り返った。
直球は130キロ台だが、制球力が光った。加えて右打者の外に落ちるチェンジアップが絶対的な決め球になった。相手打線で先発した右打者の1、5、7番に、一度も出塁さえ許さなかった。三回2死三塁では1番石川颯に変化球を3球続けて空振り三振に退けた。五回2死二、三塁でも石川颯を遊ゴロ。ここは変化球を意識させ、138キロの直球で仕留めた。
左右の違いはあるが、20年前のエース松坂(現中日)のように振りかぶる。昨夏も1番を背負ったが、昨秋の神奈川県大会準々決勝では鎌倉学園にコールド負け。球威を求めて投げ込む中で振りかぶるようになった。「一から鍛え直した。そうじゃないと認めてもらえない」
打っても二回に右中間への2点適時三塁打。横浜の背番号1が好発進した。(伊藤雅哉)