大型商業施設や駅前などでのスポーツイベントの開催が近年人気となっている。人の集まる場所に特設の競技スペースをつくることで、特に若い世代を集客するのが狙いだ。
東京五輪の正式種目にも選ばれた、3人制バスケットボールの国内最高峰リーグ「3×3.EXE PREMIER」は6月、東京都品川区の商業施設「大森ベルポート」で開幕戦を行った。屋内広場に設置された特設コートは、コートサイドの席は有料だが、テナントの飲食店からも見ることができる。たまたま立ち寄り、立ち見する人たちの姿もあった。
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3人制バスケットボールはコートサイズが比較的狭く、様々な場所での開催が可能だ。その利点を生かし、2014年に設立された同リーグは、これまでにJR長崎駅前や大型ショッピングモールなどに特設コートを設置。集客が容易な場所での開催を続けてきた。
「これからは人のいるところにスポーツ側が出て行くという考え方です」と同リーグの中村考昭コミッショナー(45)は話す。
同リーグは今年からチーム数も18チームから36チームへと倍増。女子リーグもスタートするなど、人気も上昇中だ。
ビーチバレーボールは14年から大阪・梅田のJR大阪駅近くのグランフロント大阪で大会を開催している。座席も設けるが、意図的に通行人も見ることができるようにしているという。約2万人の観客が訪れ、ビーチバレーボール大会としては最大の集客力を誇るという。
管轄する日本バレーボール協会の担当者は「ビーチバレーを知らない人にも見てもらうために、この場所で開催しています。これだけの観客を本来行われる海岸で集めるのは至難。元々、人が集まる場所だから集客しやすい」と話す。
4月には、スケートボードやボ…