18日にインドネシア・ジャカルタで開会式があるアジア最大のスポーツ祭典、第18回夏季アジア大会。陸上男子100メートルで日本歴代2位タイの10秒00のタイムを持つ山県亮太(26)=セイコー=が、日本選手団主将の重責を担う。地元広島市でも甚大な被害が出た西日本豪雨が、引き受けた理由の一つだった。「このような被害が出て心苦しい。僕が僕がというつもりではないが、広島出身の僕みたいな選手が頑張って、地元に何か伝わればいい」
初出場した14年の前回大会(韓国・仁川)では、100メートル準決勝で股関節が気になり、決勝は10秒26の6位に終わった。
今大会は、中国に今季9秒91を2度記録した蘇炳添や9秒97を出した謝震業がいる。サウジアラビア、イランの選手も侮れない。
それでも、山県は日本勢では1998年の伊東浩司以来20年ぶりの優勝に向けて自信をのぞかせる。「4年前と比べて体や走りの技術で、数段レベルが上がった実感がある。記録もまだまだ出していけそう」。体重は5キロほど増え、たくましい体つき。技術では失速しないように足が後ろに流れる足の運びを修正するなどし、昨季は自己記録を更新した。
6月の日本選手権では、国内の強豪を退け10秒05の大会タイ記録で優勝した。「世界のトップクラスと遜色ないアジア大会での優勝は、いつにも増して価値がある。そこで優勝したい」
五輪と五輪の間の「中間年」と…