宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日、探査機「はやぶさ2」の小惑星「リュウグウ」への着陸候補地点3カ所を発表した。いずれも表面が比較的平らな赤道付近で、10月中旬に1カ所に決める。初めての着陸は10月下旬の予定。
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リュウグウは直径900メートルで、表面に無数の岩がある。はやぶさ2は高度20キロに到達した6月下旬以降、高度を変えながらリュウグウの地形を調べた。
候補地の選定にあたり、大きな岩が少ないことや地球との交信が確実にできること、太陽光パネルが太陽に向いていることなど条件を絞り込み、第1候補は赤道上の100メートル四方の地点に決めた。その近くで、条件が良い2カ所を予備の着陸候補地にした。
9月11~12日にかけて着陸のリハーサルをする。上空20~30メートルに接近し、大きな岩の見落としがないかや機器が正常に動くかどうかを調べる。9月下旬~10月上旬には、搭載してある小型ロボットを先に着陸させ、地表の状態を詳しく調べる。はやぶさ2自身は10月中旬に再度着陸リハーサルを実施し、10月下旬の初めての着陸に挑む。(浜田祥太郎)