新卒学生の採用指針を巡り、経団連の中西宏明会長が廃止の方針を示したことについて、日本商工会議所の三村明夫会頭は6日、「何らかのルールは必要。これがないと就職活動が際限なく早まってしまう」と述べた。中西会長の考えに異を唱えた形で、指針づくりについても「経団連しかない」と継続を求めた。
福島県いわき市での会合後、記者団の質問に答えた。三村会頭は「ルールを守っている企業が損をしている問題は解決すべきだ」としつつ、「ルールがないと2年生から活動することもあるのでは」と指摘。商工会議所は中小企業が多いことから、「中小の採用活動は大企業が終わってからで、いつ始めたらいいのかという不安もある」と述べた。