宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから11日にH2Bロケットで打ち上げる無人補給船「こうのとり(HTV)」7号機で、大気圏に再突入して地球に帰還できる小型カプセルを国際宇宙ステーション(ISS)に送る。実験試料を入れて帰還させる予定で、将来の有人宇宙船開発にもつなげたい考えだ。
HTVはこれまで、ISSに食料や衣料品を届けた後は、ゴミを積んで大気圏に再突入して燃やしていた。実験試料を地球に持ち帰るのは、米国やロシアに頼ってきたため、時間やコストが課題になっている。
JAXAは今回、縦65センチ、横84センチの円錐(えんすい)形のカプセルを作製。内部の魔法瓶のような容器に、実験試料約5リットル分を入れることができる。再突入時、カプセルの表面温度は最高2千度に達するが、内部は4度に保たれるという。
11月ごろ、HTVと一緒にI…