3日のニューヨーク株式市場は、好調な米経済指標などを受けて、大企業でつくるダウ工業株平均が続伸し、連日で過去最高値を塗り替えた。終値は前日比54・45ドル(0・20%)高い2万6828・39ドルだった。
朝方発表の民間集計の雇用指標が市場予測を上回るなど、米経済の好調さを裏付ける統計が相次いだ。イタリア政府が財政赤字削減を進めるとの報道も好感され、ダウ平均の上げ幅は一時、180ドルに迫った。
ただ、強気の景気見通しなどを受けて米長期金利がほぼ7年ぶりの水準まで急上昇(国債価格は下落)。警戒感から一部銘柄が売られ、ダウ平均は取引終盤にかけて上げ渋った。
ハイテク株が多いナスダック市場の総合指数も上昇し、前日比25・54ポイント(0・32%)高い8025・09で終えた。(ニューヨーク=江渕崇)