公務員ランナー、川内優輝(埼玉県庁)が海外で注目を集めている。日本時間7日夜のシカゴ・マラソンに出場予定で、前々日に開かれた公式記者会見でアフリカの有力選手らとともに登壇した。
もともと異色の選手として注目度は高かったが、今年4月のボストンで優勝したことが拍車をかけた。常に米メディアが取材にやってきて、記念写真を撮る記者も多い。質問は、トレーニング代わりに多くのレースに出るスタイルについて「1年にそんなにマラソンを走って大丈夫なのか」、また公務員という立場から「仕事との両立はどうしているのか」という内容が多い。ある記者は「川内には勝負を超えたものがある。いつも素晴らしいチャレンジで、スポーツ大使とも言える活躍だ」と絶賛した。
川内は4月のボストンで瀬古利彦氏(現日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダー)以来31年ぶりに日本選手として優勝を飾った。優勝賞金15万ドル(約1590万円)を手にして、帰国後の空港では「プロ宣言」が飛びだした。3月で埼玉県庁を辞め、プロランナーとして生きていく決心を固めている。
ただ、川内は「ボストンで優勝…