7日のシカゴ・マラソンで2時間5分50秒の日本記録をマークした大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)が10日、成田空港着の航空機で帰国した。3度目のマラソンだった大迫は「前回の福岡国際からステップアップできた。今回は35キロまで前の選手につけたので、次は40キロまで行けたらいいかな」と抱負を話した。次戦は来年の東京マラソン出場をめざす。
「日本記録保持者」の称号については「言ってしまえば終わったこと」と、こだわりのないことを示し、「レースの前にどれだけ努力できたか、そこを考えることがマラソンの魅力」と語った。
日本実業団陸上競技連合から贈られる報奨金1億円についても「ありがたいけれど、それで僕の人生が変わるか、と言えばそうではない」と終始クールに話していた。