11日の東京株式市場は、前日の米国株式市場での株価急落を受け、日経平均株価が2営業日ぶりに大幅に値下がりした。下げ幅は一時1000円を超え、約1カ月ぶりに2万3000円を割り込んだ。終値は前日より915円18銭(3・89%)安い2万2590円86銭で、今年3番目の下げ幅。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は62・00ポイント(3・52%)低い1701・86。出来高は19億5千万株。
NY急落、日本やアジアに波及 世界同時株安の様相
米長期金利の上昇や米中貿易摩擦への警戒感が急速に広がった。中国や台湾などアジア市場も一時2~6%程度下落した。SMBC日興証券の太田千尋氏は「特に中国経済の減速が懸念され、世界中でリスク回避の動きが進んだ。今後、日米で本格化する企業決算が注目される」と話した。(大和田武士)