地球から光の速さで8千年ほどかかる距離にある太陽系外の惑星に、地球の月のような衛星が存在する可能性があると、米コロンビア大学などの研究チームが発表した。系外惑星にも衛星はあるとみられていたが、実際に観測されたとすれば初めてという。米科学誌サイエンス・アドバンシズに論文を発表した。
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チームはハッブル宇宙望遠鏡を使って、系外惑星「ケプラー1625b」が恒星の前を横切り、恒星の光が少し暗くなる様子を観測。その約3時間半後にも、わずかに光が弱まることを確認し、衛星が通過した可能性を指摘した。ケプラー1625bの直径は地球の約11倍の木星(約14万キロ)ほどで、衛星は4倍ほどの海王星(約5万キロ)ほどと推定されるという。
国立天文台の山岡均准教授は「太陽系の惑星と同じように系外惑星もできた可能性がある。形成過程の解明に近づく成果だ」と語った。
論文は同誌サイト(
http://advances.sciencemag.org/content/4/10/eaav1784
)で読める。(浜田祥太郎)