宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、探査機「はやぶさ2」を25日に小惑星「リュウグウ」へ降下させ、地表に人工クレーターが生じているか調べると発表した。
はやぶさ2は5日、リュウグウに人工クレーターを作るため、衝突装置を爆発させて金属の塊を撃ち込んだ。分離カメラは爆発の様子を捉えており、クレーターができた可能性が高いという。地表の砂や石が舞い上がる様子を高解像度で撮影した画像も公開した。
爆発による損傷を避けるため、いったんリュウグウの裏に退避したはやぶさ2は11日現在、リュウグウから80キロの地点にいる。18日ごろに高度20キロの探査拠点に戻った後、24日に降下を始め、25日にリュウグウの高度1・7キロまで近づいてクレーターを撮影する予定。(小林舞子)