宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は5日、2020年度の初打ち上げをめざす次期ロケットH3用に開発した新型運搬台車を、愛知県半田市で報道機関に公開した。
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JAXAの種子島宇宙センター(鹿児島県)の発射場で、ロケットを組み立て棟から発射点に運ぶための車両。日本車両製造(名古屋市)製で、全長25・4メートル、幅3・3メートル、高さ3・4メートル、重さ150トン。56個のタイヤで走行する。2台の運搬台車の上にロケットを取り付けた発射台を載せ、約500メートルの距離を約30分かけてゆっくり移動する。
現行のH2ロケットも運搬でき、故障部分を自動で点検し、エンジンの一部が故障しても走行できる機能を新たに加えた。今後、種子島宇宙センターに運び入れ、2019年5月ごろに試験走行する。(西川迅)