3年ぶりとなる部分日食が6日あり、晴れ間が広がった地域では一部が月に隠された太陽が見られた。太陽は午前8時半過ぎから月に隠され始め、10時ごろに最も欠ける「食の最大」となった。その後、那覇では10時半ごろ、京都や東京では11時半ごろ、札幌でも正午までには元通りになった。次は12月26日に再び部分日食がある。
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日食は、地球と月、太陽が一直線に並ぶことで太陽が月に隠される現象。一部が隠される場合を「部分日食」、すべてが隠される場合を「皆既日食」という。月が遠くにあると太陽の中にすっぽり入り、リング状に輝く「金環日食」となることもある。
太陽観測には専用の日食グラスを使ったり、厚紙に小さな穴を開けて影を見たりすると欠けた太陽の形を確認しやすい。木陰を通して地面に映る光が、欠けた形になっていることもある。
国立天文台によると、各地の欠け始め、食の最大、欠け終わりの時刻はそれぞれ以下の通り。
那覇=8時50分、9時39分、10時32分
福岡=8時38分、9時47分、11時4分
京都=8時40分、9時57分、11時23分
東京=8時43分、10時6分、11時36分
仙台=8時44分、10時9分、11時42分
札幌=8時46分、10時13分、11時47分
皆既日食は今年7月3日にアルゼンチンなどで見られるが、日本からは観測できない。12月26日にはインドネシアなどで金環日食があり、日本でも部分日食が見られる。(いずれも日本時間)(東山正宜)